人事システムのリプレイスは、現行システムの不満だけで決めず、業務、データ、周辺システム、費用を棚卸ししたうえで判断します。全面的な入れ替えが必要とは限らず、改修や部分導入で解決できる場合もあります。
本記事では、人事システムをリプレイスすべき状況の判断基準から、要件定義、製品選定、データ移行、本番切替までを順に解説します。
人事システムのリプレイスとは、既存環境を新しい仕組みに置き換えること
人事システムのリプレイスとは、現在使用しているシステムを、新しいシステムや仕組みに置き換えることです。
単にソフトウェアを変更するだけではありません。人事システムには、従業員情報、所属・役職、異動履歴、評価結果、給与・勤怠との連携データなどが蓄積されています。利用者の権限や承認フロー、データの更新方法も含めて見直す必要があります。
リプレイスの主な対象は次のとおりです。
- 人事管理システム本体
- 従業員情報や組織情報などのデータ
- 給与、勤怠、採用、評価など周辺システムとの連携
- 閲覧・編集権限
- 申請・承認フロー
- データの登録・更新ルール
- 帳票や集計方法
- システムの運用・保守体制
新しいシステムを導入しても、古い業務手順や不正確なデータをそのまま移せば、既存の問題が新しい環境でも続きます。リプレイスでは、システムと業務の両方を見直すことが重要です。
改修・バージョンアップ・追加導入との違い
人事システムに問題があるからといって、必ず全面的なリプレイスが必要になるわけではありません。
| 方法 | 概要 | 適している状況 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 改修 | 現行システムに機能や設定を追加する | 問題が一部の機能や設定に限られる | 改修費用や将来の保守性を確認する |
| バージョンアップ | 同じ製品の新しい版へ更新する | 現行製品を継続利用でき、更新で課題が解消する | 既存の連携やカスタマイズへの影響を確認する |
| 追加導入 | 不足する領域だけ別システムで補う | 現行システムを残しつつ、評価や人材管理などを強化したい | 二重入力やデータ連携が増えないか確認する |
| 段階移行 | 業務や部門ごとに順次移行する | 一斉切替の影響が大きい | 移行期間中のデータ同期や正本管理が複雑になる |
| 全面リプレイス | 現行環境を新システムへ置き換える | 保守切れや構造的な業務不適合がある | データ移行、教育、切替に十分な準備が必要 |
最初に「全面リプレイスありき」で製品を探すのではなく、現在の問題がどの方法で解決できるかを比較しましょう。
保守切れや業務との不一致が顕在化したらリプレイスを検討する
人事システムをリプレイスする時期に、一律の目安はありません。導入からの経過年数だけでなく、現行システムが現在の業務やセキュリティ要件に適合しているかで判断します。
次のような状況が複数生じている場合は、リプレイスを検討する余地があります。
- ベンダーによる保守や更新の終了が予定されている
- 法制度や社内制度の変更に対応しにくい
- 組織拡大や雇用形態の多様化に対応できない
- Excelや紙への転記が多く、同じ情報を繰り返し入力している
- 人事、給与、勤怠、評価などのデータが分散している
- 組織変更や人事異動の履歴を確認しにくい
- 必要なデータを集計するたびに手作業が発生する
- 周辺システムとの連携が難しい
- 権限設定が現在の組織や業務に合っていない
- セキュリティや監査で求められる要件を満たしにくい
- 保守費用や個別改修費用が増えている
- システムを理解する担当者が限られ、運用が属人化している
ただし、「画面が古い」「操作しにくい」といった感覚だけでは、全面リプレイスの根拠として十分ではありません。
課題ごとに、発生頻度、作業時間、影響する部門、誤りが起きた場合の影響、改修の可否を記録します。その結果、改修費用や運用上の制約が大きい場合に、全面リプレイスを候補とします。
改修・部分導入・全面リプレイスを課題と影響範囲で選ぶ
リプレイスの判断では、「どの範囲に問題があるか」を明確にすることが大切です。
たとえば、従業員情報の管理には問題がなく、人事評価の配布・回収だけに負担がある場合、評価システムの追加導入で解決できる可能性があります。一方、人事データの所在が複数に分かれ、周辺システムでも異なる社員番号や組織コードを使用している場合は、人事情報基盤から見直す必要があります。
判断するときは、次の順番で検討します。
- 設定や運用ルールの変更で解決できるか
- 現行システムの改修やバージョンアップで解決できるか
- 不足する領域だけ別システムで補えるか
- 段階的な移行が適しているか
- 全面リプレイスが必要か
現行システムを残す場合は、追加するシステムとの間で二重入力が発生しないか、どちらのデータを正本とするかも確認します。
リプレイスの範囲を広げるほど、見直せる業務は増えますが、移行対象データ、関係者、テスト項目も増加します。期待する効果だけでなく、移行負荷と業務停止リスクを含めて判断しましょう。
リプレイス前に業務・データ・連携・契約を棚卸しする
候補製品を比較する前に、現在の人事業務とシステム環境を棚卸しします。現状を把握しないまま製品を選ぶと、契約後に必要な機能や連携がないことに気づく可能性があります。
棚卸しする項目は、主に次の4つです。
1.業務を棚卸しする
人事部門が行っている業務について、実施時期、担当者、使用システム、入力情報、出力物を整理します。
対象となる業務の例は次のとおりです。
- 入社、退職、休職、復職の管理
- 身上情報の変更
- 組織改編と人事異動
- 勤怠・給与システムへの情報連携
- 人事評価
- 資格や研修履歴の管理
- 在籍人数や人件費などの集計
- 給与明細の配付
- 各種申請・承認
- 権限の追加・変更・削除
正式な手順だけでなく、担当者がExcelなどで補っている作業も記録します。この手作業に、現行システムでは対応できていない要件が隠れていることがあります。
2.データを棚卸しする
次に、人事データがどこにあり、誰が更新しているかを確認します。
| 確認項目 | 確認する内容 |
| データの種類 | 基本情報、所属、雇用、評価、資格、研修、異動履歴など |
| 保存場所 | 人事システム、給与・勤怠システム、Excel、紙など |
| 正本 | 同じ情報が複数ある場合、どれを正式な情報とするか |
| 更新責任者 | 誰が、どの時点で更新するか |
| 品質 | 重複、欠損、表記揺れ、古い情報がないか |
| 利用者 | 誰が閲覧・編集するか |
| 保存の必要性 | 業務や法令上、いつまで必要か |
同じ従業員について複数の社員番号が使われていたり、組織名や雇用区分の表記が統一されていなかったりすると、そのままでは正しく移行できません。
3.システム連携を棚卸しする
人事システムは、給与、勤怠、採用、評価、会計、ID管理などと連携している場合があります。
連携ごとに、次の事項を一覧化します。
- 連携元と連携先
- 対象データ
- CSV、APIなどの連携方式
- 連携する方向
- 全件連携か差分連携か
- 実行頻度と実行時刻
- エラー発生時の対応者
- 社員番号や組織コードの変換ルール
- 未来日付や過去日にさかのぼる変更の扱い
- 連携仕様を管理している部門や委託先
現在使われていない連携を、新システムへ無条件に引き継ぐ必要はありません。利用目的を確認し、廃止できるものは要件から外します。
4.契約と運用体制を棚卸しする
現行システムの契約期間、更新期限、解約予告期間、データ出力条件も確認します。
特に注意したいのは、解約を決めた後で必要な形式のデータを取り出せないケースです。契約終了前に、出力できる項目、履歴、添付ファイル、形式、回数、追加費用を確認しておきましょう。
移行するデータと移行しないデータを分ける
過去のデータをすべて新システムへ移すことが、常に適切とは限りません。
移行対象は、次の基準で決めます。
- 現在の業務で使用するか
- 将来の人事判断や集計に必要か
- 法令や社内規程により保存する必要があるか
- 参照する頻度は高いか
- データの品質を確保できるか
- 新システムで管理できる形式か
- 旧システムを参照専用で一定期間残せるか
新システムへ移さないデータも、ただちに削除できるとは限りません。「新システムへ移行する」「別の安全な場所に保存する」「保存期間の終了後に削除する」に分け、責任者と管理方法を決めます。
新システムの要件は「必須・希望・不要」に分ける
要件をすべて同じ重要度で扱うと、候補製品が絞れず、追加開発や費用が膨らみやすくなります。
各要件を次の3段階に分類しましょう。
- 必須:対応できなければ業務や契約上の問題が生じる
- 希望:対応できると業務を改善できるが、代替方法もある
- 不要:現行システムにはあるものの、今後は使用しない
要件には、機能だけでなく次の項目を含めます。
- 対象業務と利用目的
- 管理するデータ項目
- 組織、雇用形態、兼務、出向などの表現方法
- 履歴と基準日の扱い
- 閲覧・編集権限
- 申請・承認経路
- 集計、検索、出力
- 周辺システムとの連携
- セキュリティ
- データ移行
- サポート
- 契約・解約条件
重要なのは、現行システムの全機能をそのまま再現しようとしないことです。「現在ある機能」ではなく、「今後の業務で必要な機能」を基準に選定します。
人事システムは機能だけでなく移行・連携・総費用まで比較する
候補システムを比較するときは、機能一覧の丸印だけで判断しないようにします。
同じ名称の機能でも、管理できる項目、履歴の持ち方、権限設定、CSV入出力の範囲などが異なるためです。
| 比較項目 | 主な確認内容 |
| 対象範囲 | 人事情報、組織、評価、給与明細、申請など、どこまで対応するか |
| 標準・オプション | 必須機能が基本料金に含まれるか |
| データ管理 | 項目追加、履歴、検索、集計、添付ファイルに対応するか |
| 権限 | 項目や組織単位で閲覧・編集範囲を設定できるか |
| 連携 | CSV・APIの対応範囲、更新方向、頻度、追加費用 |
| データ移行 | 対応形式、対象件数、履歴、支援範囲、検証方法 |
| セキュリティ | 認証、暗号化、アクセス制限、ログ、認証取得状況 |
| サポート | 初期設定、運用設計、教育、本番後の問い合わせ方法 |
| 費用 | 初期、月額、オプション、連携、移行、教育など |
| 契約条件 | 最低利用期間、更新、解約、データ返却・削除 |
候補が絞れたら、資料や営業説明だけでなく、デモンストレーションや無料トライアルを利用して確認します。
実際の業務に近い検証シナリオを用意し、人事担当者だけでなく、承認する管理職や情報を更新する従業員の操作も確認すると、導入後の認識違いを減らせます。
費用は初期費用・移行費・連携費・運用費を含めて比較する
月額料金だけでは、リプレイスに必要な総費用を比較できません。
次の費用を同じ期間・条件で整理します。
- 初期費用
- 月額または年額利用料
- オプション機能料
- データ移行費
- 初期設定・運用設計支援費
- 外部システム連携費
- 追加開発費
- マニュアル作成・利用者教育費
- 並行稼働中の旧・新システム利用料
- 現行システムの解約費
- 導入後の保守・問い合わせ費
自社側で行うデータ整備やテストにも作業時間が必要です。ベンダーへの支払額だけでなく、社内工数を含めて比較しましょう。
個人データを扱うため安全管理措置と委託先管理を確認する
人事システムには、住所、生年月日、評価、経歴などの個人データが含まれます。リプレイス中も、本番運用と同様に適切な管理が必要です。
個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」では、個人データを情報システムで取り扱う場合の技術的安全管理措置として、アクセス制御、アクセス者の識別・認証、外部からの不正アクセス防止、情報システム利用に伴う漏えい防止などが示されています。
製品のセキュリティ機能だけでなく、次の点を確認しましょう。
- 移行データへアクセスできる担当者
- ベンダーや委託先の作業範囲
- データの受け渡し方法
- テストデータの扱い
- 作業記録や操作ログ
- 移行後に残る中間ファイルの削除
- 担当者変更時の権限見直し
- 解約時のデータ返却・削除方法
具体的な措置は、取り扱うデータの性質や量、自社の体制などに応じて決定します。詳しくは個人情報保護委員会のガイドラインを確認してください。
人事システムのリプレイスは7つの手順で進める
人事システムのリプレイスは、次の7つの手順で進めます。
1.目的と責任者、対象範囲を決める
最初に、「何を改善するためのリプレイスか」を決めます。
「業務を効率化する」だけでなく、次のように具体化します。
- 従業員情報の二重入力をなくす
- 組織変更時の更新作業を一本化する
- 人事情報の正本を明確にする
- 異動履歴を参照できるようにする
- 評価結果の回収と集計をシステム化する
プロジェクト責任者、人事、情報システム、経理、利用部門などの役割も決めます。目的に対応した成功条件を設定し、選定中に判断基準が変わらないようにします。
2.現行業務・データ・連携を棚卸しする
現行業務、使用中の機能、データ、周辺システムとの連携を一覧化します。
担当者への聞き取りだけでなく、実際の帳票やExcel、データ出力結果を確認しましょう。担当者しか知らない例外処理も記録します。
3.要件と評価基準を決める
棚卸しした内容を基に、必須要件と希望要件を決めます。
候補を比較する前に、各項目の配点や除外条件を設定しておくと、知名度や営業説明だけに左右されにくくなります。
たとえば、「必要な異動履歴を移行できない」「必須の給与システムと連携できない」といった項目は、点数評価ではなく除外条件とする方法があります。
4.候補を比較し、デモやトライアルで検証する
候補製品には、自社の要件一覧を提示して対応可否を確認します。
回答は、次のように区別してもらいましょう。
- 標準機能で対応
- オプションで対応
- 設定変更で対応
- 個別開発で対応
- 外部サービスとの連携で対応
- 対応不可
- 詳細確認が必要
デモでは、従業員登録、組織変更、異動、情報更新、検索、集計、権限変更など、日常的に発生する業務を確認します。
5.データを整備して移行テストを行う
移行前に、データの重複、欠損、表記揺れ、古いコードを修正します。
旧システムと新システムの項目名が同じでも、文字数、形式、選択肢、必須条件が異なる場合があります。項目ごとに、移行元、移行先、変換ルール、未登録時の処理をまとめた対応表を作成しましょう。
移行テスト後は、少なくとも次の内容を照合します。
- 従業員数やデータ件数
- 氏名、社員番号、所属などの主要項目
- 入社日、異動日などの日付
- 兼務、出向、休職、再雇用などの情報
- 組織と従業員の対応関係
- 過去履歴
- 添付ファイル
- 文字化けや桁落ち
- 空欄とゼロの扱い
件数が一致しただけでは、内容が正しいとは限りません。主要項目の値と関連データも確認します。
6.権限・連携・主要業務を受入テストする
データ移行後は、実際の業務が完了できるかを確認します。
管理者、人事担当者、管理職、一般従業員など、利用者区分ごとにテストします。
- 必要な情報を閲覧・編集できるか
- 閲覧してはいけない情報が表示されないか
- 申請と承認が正しい順序で進むか
- 給与・勤怠などへ正しいデータが連携されるか
- エラー時に原因を確認し、再実行できるか
- 必要な帳票やCSVを出力できるか
- 通知やアラートが正しい対象者に届くか
- 組織変更や人事異動を予定日どおり反映できるか
問題が見つかった場合は、設定変更、運用での代替、追加対応のいずれで解決するかを決めます。
7.並行稼働後に切り替え、旧環境の扱いを確定する
給与や勤怠など業務への影響が大きい領域では、必要に応じて旧・新システムを並行稼働し、結果を照合します。
本番切替前に確認する項目は次のとおりです。
- 最終データの確定日時
- 更新を停止する範囲
- テスト後に発生した差分データの移行方法
- 本番切替の責任者と承認者
- 問題が起きた場合の戻し方
- 利用者への案内と問い合わせ窓口
- 旧システムを参照できる期間
- 旧データの保存・削除方法
新システムが稼働した直後に、旧システムを解約・停止するとは限りません。法令や社内規程、業務上の参照需要、契約条件を踏まえて決定します。
リプレイス失敗の主因は目的・データ・運用の準備不足にある
人事システムのリプレイスでは、製品の機能不足だけでなく、導入前の準備不足が失敗につながります。
現行システムの機能をそのまま再現しようとする
既存機能をすべて要件にすると、不要な業務や独自運用まで引き継ぐことになります。最初に業務の目的を確認し、廃止・統合できる作業を分けましょう。
要望を増やしすぎて優先順位がなくなる
各部門の希望をすべて必須にすると、候補がなくなったり、個別開発費が増えたりします。「対応できなければ業務が成立しないか」を基準に優先順位を設定します。
データを整備せずに移行する
重複や誤りを含むデータを移せば、新システムでも正確な検索や集計ができません。移行前にデータ所有者と修正責任者を決め、クレンジングを行います。
周辺システムとの連携を後回しにする
人事システム単体では動いても、給与や勤怠へ必要な情報を渡せなければ、手入力が増える可能性があります。選定段階で対象項目、方式、頻度、エラー対応まで確認します。
管理者だけで製品を選ぶ
管理画面が使いやすくても、管理職や従業員の操作が複雑では定着しません。実際の利用者をテストに参加させ、必要な教育と問い合わせ体制を準備します。
旧システムを早く停止しすぎる
移行漏れや過去情報の参照が必要になったとき、旧環境がなければ確認できません。新システムの検証が終わるまで、旧システムの参照方法と契約期間を確保します。
サイレコは人事情報基盤のリプレイス候補として確認できる
HRオートメーションシステム「サイレコ」は、組織人事の情報を蓄積し、経営情報としての活用を支援するクラウド型人事管理システムです。
公式サイトでは、従業員管理、組織全体管理、組織図、組織構成の履歴検索、給与明細、申請承認管理、ワークフロー、アラートなどが案内されています。評価機能はオプションとして掲載されているため、必要な場合は利用条件と料金の確認が必要です。
リプレイスとの関連では、従業員情報の管理項目をカスタマイズできることや、情報を一括登録できることが、人事情報基盤の見直しに関係します。ただし、移行できるデータ項目、履歴、添付ファイル、件数、移行支援の範囲は、自社要件を提示したうえで個別に確認してください。
セキュリティについては、SSLによる暗号化通信、パスワードポリシー設定、ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO/IEC 27017)の取得が公式サイトに掲載されています。接続元IPアドレス制限と二要素認証はオプションです。詳細はサイレコのセキュリティで確認できます。
導入までの流れとして、公式サイトでは申し込み後のアカウント付与が約1週間、初期設定が約1~3か月と案内されています。実際の期間は、対象業務、データ量、連携、支援プラン、自社の準備状況などによって異なるため、リプレイス全体のスケジュールは個別に確認しましょう。
料金、標準・オプション機能、導入支援については、サイレコの料金プランおよび機能紹介で最新情報を確認してください。
人事システムのリプレイスに関するよくある質問
人事システムをリプレイスする目安は何年ですか?
一律の年数では決められません。保守期限、業務との適合性、セキュリティ、周辺システムとの連携、改修費用、運用負荷を基準に判断します。
導入から長期間経過していても、必要な機能と安全性が確保されていれば、ただちにリプレイスが必要とは限りません。
すべての過去データを新システムに移す必要がありますか?
必ずしもすべてを移す必要はありません。現在の業務、将来の分析、法令や社内規程に基づく保存、参照頻度を基準に、移行するデータと別に保管するデータを分けます。
保存義務がある情報については、対象、必要項目、保存期間、保存方法を個別に確認してください。
リプレイス中は旧システムと並行稼働すべきですか?
業務への影響が大きい場合は、必要な期間を設けて並行稼働し、結果を照合する方法があります。
特に給与・勤怠など、誤りが従業員へ直接影響する業務では、移行後のデータや計算結果を十分に確認してから切り替えます。必要な期間は、業務の頻度やリスクによって決定します。
人事システムのリプレイスにはどのくらいの期間がかかりますか?
対象業務、データ量、連携数、社内承認、データ整備の状況によって異なります。
ベンダーが示す初期設定期間だけでなく、現状調査、要件定義、製品選定、契約、データ整備、移行テスト、利用者教育、並行稼働まで含めて計画する必要があります。
まとめ|要件定義と移行テストを先行させて人事システムを選ぶ
人事システムのリプレイスでは、最初から製品を選ぶのではなく、現行業務、データ、システム連携、契約条件を棚卸しすることが重要です。
そのうえで、改修や部分導入では解決できない課題を明確にし、新システムの要件を「必須・希望・不要」に分けます。候補製品は、機能だけでなく、データ移行、周辺システムとの連携、セキュリティ、支援範囲、総費用、解約条件まで比較しましょう。
製品決定後も、データクレンジング、移行テスト、権限・連携の受入テスト、本番切替判定が必要です。特に、必要な履歴を正しく移行できるか、旧システムをいつまで参照できるかは、契約前に確認しておくことが大切です。
人事情報基盤のリプレイスを検討している場合は、自社の必須要件と移行対象データを整理したうえで、サイレコが対応できる範囲をご確認ください。資料請求で機能や活用方法を確認できるほか、操作性を確かめたい場合は14日間の無料トライアルも案内されています。