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RPO(採用代行)とは?BPOとの違い・依頼できる業務範囲・費用相場と失敗しない選び方

採用は「求人を出して待つ」だけでは成果が出にくくなり、媒体運用・スカウト・候補者対応・日程調整・レポート作成など、業務は年々増えています。厚労省の公表でも求人・求職の状況は毎月変動し、採用競争は続く前提での体制づくりが必要です。
一方で、採用担当が限られ、面接や見極めといった“コア業務”に時間を割けない企業も少なくありません。そこで注目されるのが RPO(Recruitment Process Outsourcing)=採用代行。採用業務の一部または全体を外部の専門家に委託し、採用のスピード・品質・再現性を高める手段です。
本記事では、RPOの基本からBPOとの違い、依頼できる範囲、費用相場、メリット・デメリット、失敗しない選び方までを実務目線で整理します。

RPO(採用代行)とは?意味・定義と注目される理由

RPOの定義(Recruitment Process Outsourcing)

RPOとは「Recruitment Process Outsourcing(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)」の略で、企業の採用業務の一部または全部を外部の専門会社に委託する考え方です。日本では「採用代行」「採用アウトソーシング」と呼ばれることも多く、応募者対応や日程調整などの実務だけでなく、募集要件の整理や採用プロセス設計、母集団形成の設計・運用まで支援範囲が広い点が特徴です。

ポイントは、単なる作業代行に留まらず、採用活動を“プロセス”として捉え、必要な部分を切り出して外部リソースを組み込めること。採用担当者は面接や口説き、社内調整といった自社でしかできないコア業務に集中しやすくなります。

RPOが注目される背景:採用難・業務増・スピード競争

RPOが注目される背景には、採用難の長期化と、採用業務の複雑化があります。近年は求職者優位の局面が続き、企業間の獲得競争が激しくなっています。さらに、有効求人倍率などの採用環境データが示すとおり、人材確保が容易ではない前提で採用体制を組む必要が高まっています。

加えて、採用チャネルの多様化(求人媒体・人材紹介・ダイレクトリクルーティング・SNS・オウンドメディア等)により、運用タスクが増えやすいのも実情です。売り手市場では、応募者対応のスピードが選考辞退や内定辞退に直結しやすく、連絡遅延や調整の滞りが機会損失につながります。こうした「工数増」と「スピード要求」を同時に解決する手段として、RPOが選択肢になっています。

RPOの代表的な提供形態(部分委託/フル委託/コンサル寄り)

RPOはサービス会社によって支援範囲やスタイルが異なりますが、代表的には次の3つに整理できます。

  • 部分委託型:日程調整、応募者対応、スカウト配信、書類管理など、負荷の大きいノンコア業務を中心に委託する形。まず小さく始めたい企業に向きます。
  • フル委託型:採用業務全体を包括的に委託し、計画から運用、レポーティングまで一気通貫で任せる形。採用人数が多い/短期で立て直したい企業に向きます。
  • コンサル寄り(戦略設計型):募集要件・採用戦略・プロセス設計・KPI設計など上流設計に強みを持つ形。実務は社内で回しつつ、意思決定の質を上げたい企業に向きます。

実際は「戦略設計+実務代行」を組み合わせたハイブリッド型も多く、採用課題(母集団形成が弱い/対応スピードが遅い/歩留まりが悪い等)に合わせて、委託範囲を設計するのが一般的です。

RPOで依頼できる業務範囲(どこまで任せられる?)

RPO(採用代行)は、採用業務を「丸ごと任せる」だけでなく、自社の課題に応じて必要な業務だけを切り出して委託できる点が特徴です。ここでは、採用プロセスの流れに沿って、RPOで依頼できる代表的な業務範囲を整理します。

上流:募集要件・採用戦略・採用計画の設計

採用活動の成果を左右するのが、募集要件や採用戦略といった上流設計です。RPOでは、職種や市場動向、競合状況を踏まえながら、求める人物像(ペルソナ)や必須条件・歓迎条件の整理を支援します。

あわせて、採用人数・時期・チャネルを含めた採用計画の設計も依頼可能です。場当たり的な募集ではなく、データや過去実績をもとにした計画設計により、採用の再現性やコストパフォーマンス向上が期待できます。

集客:母集団形成(媒体運用/紹介/ダイレクトソーシング等)

母集団形成は、採用業務の中でも特に工数がかかる領域です。RPOでは、以下のような集客業務を幅広くカバーできます。

  • 求人広告・求人媒体の選定、掲載、運用改善
  • 人材紹介会社とのやり取り・進捗管理
  • ダイレクトリクルーティング(スカウト文面作成・配信)
  • リファラル採用やオウンドメディア施策の支援

複数チャネルを横断的に運用し、自社に合った手法に絞り込んでいく点が、RPOならではの強みです。

運用:応募者対応・スクリーニング・日程調整・合否連絡

応募者とのやり取りや選考調整は、対応件数が増えるほど採用担当者の負担になりやすい業務です。RPOでは、応募受付、問い合わせ対応、書類スクリーニング、面接日程調整、合否連絡などの実務を代行できます。

売り手市場では対応スピードが重要であり、連絡の遅れが選考辞退につながるケースも少なくありません。RPOを活用することで、迅速かつ丁寧な対応を維持しやすくなります。

内定後:承諾フォロー・辞退防止・入社準備

内定を出した後のフォローも、採用成功率を左右する重要なプロセスです。RPOでは、内定通知後のフォロー連絡や質問対応、入社意思確認などを支援します。

複数社から内定を得ている候補者に対して、継続的なコミュニケーションを行うことで、内定辞退や直前キャンセルのリスクを抑えやすくなります。入社書類の案内や入社準備のサポートまで対応可能なケースもあります。

改善:KPI可視化・レポーティング・施策改善

RPOでは、採用活動を「やりっぱなし」にせず、KPIをもとに振り返りと改善を行う点も重要です。応募数、書類通過率、面接通過率、内定承諾率などを可視化し、課題を明確にします。

定期的なレポーティングや改善提案を通じて、採用手法やプロセスを見直すことで、次回以降の採用活動の精度向上につなげられます。

なお注意したいのが、「面接での見極め」などのコア業務をどこまで委託するかという線引きです。候補者の評価や最終判断をすべて外部に任せてしまうと、カルチャーミスマッチが起きやすくなります。RPOはあくまで支援役と位置づけ、自社が担うべき役割を明確にしたうえで活用することが、ミスマッチ防止のポイントです。

RPOとBPOの違い(混同しやすいポイントを整理)

RPO(採用代行)はアウトソーシングサービスの一種ですが、BPOや他の人材サービスと混同されやすい領域でもあります。ここでは、それぞれの違いを整理し、選定時に迷いやすいポイントを明確にします。

BPO=業務プロセス全般、RPO=採用に特化

BPOとは「Business Process Outsourcing」の略で、企業の業務プロセスの一部または全部を外部に委託する仕組みを指します。対象となる業務は幅広く、経理・人事・総務・カスタマーサポートなど、さまざまなバックオフィス業務が含まれます。

一方、RPO(Recruitment Process Outsourcing)は、BPOの中でも「採用業務」に特化した領域です。採用計画の設計から母集団形成、応募者対応、レポーティングまで、採用プロセス全体を対象とします。

つまり、RPOはBPOの一領域であり、「採用に関する業務を専門的にアウトソーシングするサービス」と整理すると理解しやすいでしょう。

RPOと「人材紹介」「派遣」「求人広告運用」の違い

RPOは、人材紹介や派遣、求人広告運用とも役割が異なります。それぞれの違いを押さえておくことが重要です。

  • 人材紹介:採用が決定したタイミングで成功報酬が発生するモデルが中心です。候補者の紹介が主な役割であり、採用業務全体の設計や運用まではカバーしないケースが一般的です。
  • 派遣:企業に労働力を提供するサービスで、派遣社員が業務を担います。採用活動そのものを代行するわけではなく、「人を雇う代わりに人を借りる」仕組みです。
  • 求人広告運用:求人媒体への掲載や原稿作成、運用改善などが中心で、採用活動の一部のみを支援します。

これに対しRPOは、採用そのものではなく「採用活動の業務プロセス」を支援する点が最大の違いです。特定の手法に限定されず、複数チャネルを横断しながら採用全体を最適化します。

混同すると起きる失敗(目的と契約形態のズレ)

RPOと他サービスを混同したまま導入すると、「思っていた支援が受けられない」というミスマッチが起こりがちです。

例えば、「応募者を紹介してほしい」という目的でRPOを導入すると、成果報酬型の人材紹介のほうが適している場合があります。逆に、「採用担当の工数を減らしたい」「採用プロセス全体を立て直したい」という課題に対して人材紹介だけを使っても、根本的な改善にはつながりにくいでしょう。

自社が解決したい課題が「人材の確保」なのか、「採用業務の効率化・高度化」なのかを整理したうえで、RPO・BPO・人材紹介・派遣などの中から最適なサービスを選ぶことが、失敗を防ぐポイントです。

RPOの費用相場と料金体系(月額固定・成果報酬・従量課金)

RPO(採用代行)を検討する際、多くの担当者が気になるのが費用相場と料金体系です。RPOの料金は一律ではなく、委託範囲や契約形態によって大きく異なります。ここでは、代表的な3つの料金体系と、それぞれの向き不向きを整理します。

3つの料金体系と向き不向き(固定/成果/従量)

RPOの料金体系は、主に月額固定型・成果報酬型・従量課金型の3つに分けられます。

  • 月額固定型:毎月の支払額があらかじめ決まっており、その範囲内で一定の業務を委託する形です。予算管理がしやすく、採用活動を継続的に行う企業に向いています。一方、採用活動が少ない月でも固定費が発生する点には注意が必要です。
  • 成果報酬型:採用決定や一定の成果が出た場合にのみ費用が発生します。「年収の〇%」「内定承諾1名あたり〇円」などの設定が一般的です。初期費用を抑えやすい反面、成果条件の設定によっては想定以上にコストが膨らむリスクがあります。
  • 従量課金型:委託した業務量や作業時間に応じて費用が発生します。日程調整やスクリーニングなど、特定の業務だけをスポットで依頼したい場合に相性が良い一方、業務量が増えると費用が読みにくくなる点がデメリットです。

どの料金体系が適しているかは、「予算の立てやすさ」「成果連動によるリスク許容度」「スポットか継続か」といった観点で判断するとよいでしょう。

費用がブレる要因:職種難易度・採用人数・チャネル・業務範囲

RPOの費用は、同じ料金体系でも条件によって大きく変動します。主な要因は以下の通りです。

  • 職種の難易度:エンジニアや専門職など採用難易度が高い職種ほど、工数や専門性が求められ、費用が高くなる傾向があります。
  • 採用人数・期間:短期間で大量採用が必要な場合や、長期にわたる採用プロジェクトでは費用が増えやすくなります。
  • 利用チャネル:求人広告、人材紹介、ダイレクトリクルーティングなど、利用するチャネルの数や運用負荷によってコストが変わります。
  • 業務範囲:戦略設計から内定後フォローまで広く委託するほど、費用は高くなります。

見積もりを比較する際は、単純な金額だけでなく、「どこまでを含んだ費用なのか」を必ず確認することが重要です。

比較のコツ:採用単価(CPA)・工数・採用スピードで“総額”を見る

RPOの費用を判断する際は、月額や成功報酬といった表面的な金額ではなく、採用単価(CPA)・工数削減効果・採用スピードを含めた「総額」で比較する視点が欠かせません。

例えば中途採用の場合、チャネルによって1人あたりの採用単価は大きく異なり、数十万円で収まるケースもあれば、100万円を超えるケースもあります。RPOを活用することで採用期間が短縮され、担当者の工数が減れば、人件費や機会損失を含めた実質コストは下がる可能性もあります。

自社で採用した場合の想定コストと、RPOを導入した場合のトータルコストを比較し、「結果としていくらで、どれだけの成果が得られるか」という視点で判断することが、後悔しないRPO選定につながります。

RPOのメリット(採用成果・工数・コスト・再現性)

RPO(採用代行)を導入することで、採用活動の進め方そのものを見直すことができます。ここでは、実務現場で感じやすい代表的なメリットを整理します。

メリット1:採用担当がコア業務(面接・口説き・見極め)に集中できる

採用担当者の業務は、応募者対応や日程調整などのノンコア業務に多くの時間を取られがちです。RPOを活用すれば、こうした実務を外部に委託できるため、担当者は面接、候補者の見極め、内定承諾に向けた口説きといった、自社でしかできない業務に集中できます。

結果として、採用判断の質が高まり、ミスマッチの防止にもつながります。

メリット2:スピード対応で選考辞退を防ぎやすい(候補者体験の改善)

売り手市場では、応募者対応のスピードが採用結果に直結します。連絡の遅れや日程調整の停滞は、選考辞退や内定辞退の原因になりやすいものです。

RPOに応募者対応を任せることで、迅速かつ安定した対応が可能となり、候補者体験(Candidate Experience)の向上が期待できます。

メリット3:採用戦略の質が上がる(市場感・チャネル選定・運用知見)

RPOを提供する企業は、多くの採用支援実績を持ち、市場動向や採用トレンドに精通しています。そのため、自社だけでは把握しきれない最新の市場感やチャネルごとの特性を踏まえた提案を受けられます。

これにより、闇雲に媒体を増やすのではなく、自社に合った採用手法に集中しやすくなります。

メリット4:KPI可視化で改善が回る(歩留まり・媒体別効果)

RPOでは、応募数や通過率、内定承諾率などのKPIを可視化し、定期的にレポーティングを行うケースが一般的です。

数値をもとに課題を把握できるため、「どこで候補者が離脱しているのか」「どの媒体が効果的か」といった改善ポイントが明確になり、採用活動のPDCAを回しやすくなります。

メリット5:採用コストの最適化(内製増員より合理的な場合も)

採用業務を強化するために社内人員を増やす場合、採用・教育・固定人件費といったコストが発生します。一方、RPOであれば必要な期間・範囲だけ外部リソースを活用できるため、状況によっては内製増員よりも合理的な選択になることがあります。

特に短期間の大量採用や繁忙期対応では、コストと柔軟性の両立がしやすい点がメリットです。

RPOのデメリットと注意点(失敗パターンから逆算)

RPOは万能な解決策ではなく、使い方を誤ると期待した成果が得られないこともあります。ここでは、よくある失敗パターンから注意点を整理します。

デメリット1:認識ズレで“かえって工数増”になることがある

RPO導入時に採用要件や役割分担が曖昧なままだと、認識のズレが生じやすく、修正や確認作業が増えてしまうことがあります。

「何をどこまで任せるのか」「最終判断は誰が行うのか」を事前に明確にし、定期的なすり合わせを行うことが重要です。

デメリット2:自社に合わないRPOだと成果が出ない(得意領域の差)

RPO会社ごとに得意な業界・職種・採用手法は異なります。自社の採用課題や規模感に合わないRPOを選んでしまうと、期待した成果が得られない可能性があります。

過去の支援実績や得意領域を確認し、自社課題に近い事例があるかを見極めることが大切です。

デメリット3:ノウハウが社内に残りにくい(内製化できない)

採用業務をすべてRPOに任せきりにすると、社内に採用ノウハウが蓄積されにくくなります。将来的に内製化を考えている場合は、注意が必要です。

定期レポートや改善提案を通じて、考え方や判断軸を社内に共有してもらうなど、ノウハウ移管を意識した運用が求められます。

デメリット4:情報漏えいリスク(個人情報・選考情報)

採用活動では、応募者の個人情報や選考に関する機密情報を多く扱います。外部委託である以上、情報漏えいリスクへの配慮は欠かせません。

対策としては、以下のような項目を事前にチェックしておくことが重要です。

  • ISMSやプライバシーマークの取得状況
  • アクセス権限や情報管理ルールの整備
  • 操作履歴や監査ログの管理体制
  • 情報事故発生時の報告・対応フロー
  • 再委託の有無と管理方法

これらを契約前に確認し、文書で合意しておくことで、リスクを最小限に抑えやすくなります。

RPO導入が向いている企業・向いていない企業(判断基準)

RPO(採用代行)はすべての企業にとって万能な施策ではありません。自社の採用状況や課題によって、向き不向きがあります。ここでは、導入判断の目安となるポイントを整理します。

向いている:採用戦略に手が回らない/採用人数が急増/成果が出ない/ミスマッチが多い

次のような課題を抱えている企業は、RPOの導入による効果を得やすいと言えます。

  • 採用業務が忙しく、募集要件や採用戦略を見直す余裕がない
  • 新規事業や事業拡大により、短期間で採用人数が急増している
  • 求人を出しても応募が集まらない、選考途中で辞退が多い
  • 採用後の早期離職が多く、ミスマッチに課題を感じている

RPOを活用することで、ノンコア業務を外部に任せつつ、採用活動全体を俯瞰した改善が可能になります。特に採用担当者が少人数の場合や、兼務で採用を担当している企業では、負担軽減と成果改善の両立が期待できます。

向いていない:採用プロセスが安定し、改善サイクルが社内で回っている

一方で、すでに採用プロセスが確立され、社内でPDCAが回っている企業では、RPOの優先度は必ずしも高くありません。

例えば、募集要件の見直しから母集団形成、選考、振り返りまでを内製で安定的に運用できており、採用KPIも継続的に改善できている場合は、RPOを導入しても費用対効果が見合わない可能性があります。

このような企業では、RPOを全面的に導入するのではなく、繁忙期のみのスポット利用や、一部業務だけの委託を検討する選択肢もあります。

職種別の考え方:エンジニア等“難易度が高い職種”は設計支援が効きやすい

採用職種によっても、RPOの有効性は異なります。特にエンジニアや専門職など、採用難易度が高い職種では、RPOによる設計支援の効果が出やすい傾向があります。

これらの職種では、単に求人を出すだけでは応募が集まりにくく、チャネル選定やスカウト文面、選考プロセス設計が成果に直結します。RPOの知見を活用することで、市場感に合った要件整理やプロセス設計が可能になり、無駄な採用活動を減らすことにつながります。

難易度の高い職種ほど、「実務代行」だけでなく「戦略・設計支援」を重視したRPO活用を検討するとよいでしょう。

失敗しないRPOの選び方と導入手順(チェックリスト付き)

RPO(採用代行)は、選び方と導入プロセスを誤ると「思ったほど成果が出ない」「かえって工数が増えた」といった失敗につながりやすい施策です。ここでは、失敗を避けるための具体的な選び方と導入手順を、ステップ形式で整理します。

Step1:目的を明確化(工数削減/採用数達成/質改善/内製化前提など)

まず重要なのは、RPOを導入する目的を明確にすることです。目的が曖昧なままでは、委託範囲や評価基準が定まらず、成果を判断できません。

  • 採用担当者の工数を削減したいのか
  • 短期間で採用人数を達成したいのか
  • ミスマッチを減らし、採用品質を高めたいのか
  • 将来的な内製化を見据えた支援を求めているのか

これらを整理したうえで、「RPOに何を期待するのか」を言語化することが第一歩です。

Step2:委託範囲を線引き(コア/ノンコア、RACIで役割分担)

次に、RPOに委託する業務範囲を明確にします。特に重要なのが、コア業務とノンコア業務の線引きです。

例えば、応募者対応や日程調整はRPO、面接や最終判断は自社、といった役割分担が考えられます。RACI(実行・責任・協議・報告)の考え方を使い、「誰が何を担うのか」を整理しておくと、認識ズレを防ぎやすくなります。

Step3:KPI設計(応募→書類→面接→内定→承諾の歩留まり)

RPO導入後の成果を測るためには、KPI設計が欠かせません。採用プロセスを分解し、以下のような指標を設定します。

  • 応募数
  • 書類通過率
  • 面接通過率
  • 内定率・内定承諾率

これらを可視化することで、「どこにボトルネックがあるのか」「RPO導入で何が改善したのか」を客観的に判断できます。

Step4:RPO選定チェックリスト(10〜15項目)

RPO会社を選定する際は、価格だけでなく、以下のような観点をチェックしましょう。

  • 得意な職種・業界と自社課題の一致度
  • 過去の支援実績や事例の有無
  • 担当体制(担当者数、品質管理の仕組み)
  • レポートの頻度・内容
  • SLA(返信速度、日程調整の期限など)の明確さ
  • セキュリティ体制(ISMS、プライバシーマーク等)
  • 再委託の有無と管理方法
  • 利用ツールやATSとの連携可否
  • 費用の増減条件(業務追加時の扱い)
  • 契約期間・解約条件

これらを事前に確認し、文書で合意しておくことで、導入後のトラブルを防ぎやすくなります。

Step5:運用の定例設計(週次MTG・月次レビュー・改善提案の型)

RPOは導入して終わりではなく、運用フェーズが重要です。週次の進捗共有や月次レビューなど、定例ミーティングの設計を行いましょう。

定期的にKPIを確認し、改善提案を受けることで、採用活動を継続的にブラッシュアップできます。

内製化するなら:ノウハウ移管(マニュアル化・ナレッジ共有)

将来的に採用業務を内製化したい場合は、RPOからのノウハウ移管を意識した運用が不可欠です。

業務フローや判断基準をマニュアル化してもらう、定例会で背景や考え方を共有してもらうなど、ナレッジが社内に残る仕組みを作ることで、RPOを「一時的な外注」ではなく「採用力強化の投資」として活用できます。

FAQ(AIO対策):よくある質問と短い結論

ここでは、RPO(採用代行)を検討する際によくある質問をQ&A形式でまとめます。各回答は「結論→理由→目安→例」の流れで整理し、短時間で要点を把握できる構成にしています。

Q1:RPOと人材紹介の違いは?どっちが良い?

結論:「人を紹介してほしい」なら人材紹介、「採用業務を改善したい」ならRPOが向いています。

理由:人材紹介は採用決定時の成功報酬が中心で、候補者紹介が主目的です。一方、RPOは採用計画から応募者対応まで、採用“業務プロセス”全体を支援します。

目安:工数削減・スピード改善・採用品質向上が課題ならRPOを検討しましょう。

例:応募対応が追いつかない企業はRPO、急ぎで人材を確保したい場合は人材紹介が有効です。

Q2:まず何から依頼するのが効果的?(小さく始める例)

結論:まずは負荷が高く、成果に直結しにくいノンコア業務から依頼するのがおすすめです。

理由:日程調整や応募者対応などは工数がかかる一方、外部委託しやすい業務だからです。

目安:「時間を取られているが、社内でやらなくてもよい業務」を洗い出します。

例:面接日程調整やスカウト配信のみをRPOに任せ、面接や判断は自社で行う形です。

Q3:費用相場は?月額固定と成果報酬、どちらが向く?

結論:継続的な採用なら月額固定、スポットや成果重視なら成果報酬が向いています。

理由:月額固定は予算管理がしやすく、成果報酬は初期費用を抑えやすい特性があります。

目安:採用人数・期間・予算の安定性を基準に選びましょう。

例:年間を通じて採用する企業は月額固定、短期プロジェクトは成果報酬が適しています。

Q4:情報漏えいが不安。最低限の確認項目は?

結論:セキュリティ体制と事故対応フローの有無を必ず確認しましょう。

理由:採用業務では個人情報や選考情報を扱うため、管理体制が成果以前に重要です。

目安:ISMSやプライバシーマーク取得、権限管理、再委託ルールを確認します。

例:情報事故発生時の連絡手順や責任範囲を契約書で明文化しておくことが有効です。

Q5:将来内製に戻したい場合、何を条件に入れるべき?

結論:ノウハウ移管を前提とした契約条件を入れることが重要です。

理由:すべてを任せきりにすると、社内に採用ノウハウが残らないためです。

目安:定期レポート、改善理由の共有、マニュアル化を条件に含めましょう。

例:業務フローや判断基準を文書化し、定例会で解説してもらう形が効果的です。

まとめ

RPO(採用代行)は、採用業務の一部または全体を外部の専門会社に委託することで、採用活動の効率化と成果向上を図る手段です。採用難が続き、業務が複雑化する中で、応募者対応や日程調整といったノンコア業務を切り出し、採用担当者が面接や見極めなどのコア業務に集中できる点は大きなメリットといえます。一方で、目的や委託範囲を曖昧にしたまま導入すると、認識ズレによる工数増加やノウハウが社内に残らないといったリスクもあります。

RPOを効果的に活用するためには、「何を解決したいのか」という目的を明確にし、KPIを設定したうえで、自社に合ったRPOを選ぶことが重要です。まずは一部業務から小さく始め、成果を見ながら範囲を広げていくことで、失敗のリスクを抑えやすくなります。採用体制の見直しや強化を検討している場合は、RPOを一つの選択肢として整理し、資料請求や相談を通じて自社に合う活用方法を検討してみるとよいでしょう。

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