日本独自の情報管理で効率性を高めたかった。
今回SGSジャパン様には、HRオートメーションシステム「sai*reco」(以下、サイレコ)を導入させていただきました。導入を検討するようになった背景を教えてください。
当社はスイスに本社を置くSGSグループの日本拠点です。もともと人材情報管理のプラットフォームはグローバルやアジア地域共通のもの等を使用していましたが、日本拠点独自に管理しておきたい項目を効率的に管理できていなかったり、社員が直接情報変更を申請できるような機能がなかったりと人事部門・社員共に不便さを感じていました。
身上変更の際には、電子署名システムを使ったりメールで個別にやりとりしたりしていましたが、最終的には人事担当者が手作業でシステムへインポートする必要があり、ヒューマンエラーの懸念もあったんです。
こうした課題を解決するため、新たなシステムの導入が急務となっていました。
必要十分な機能、セキュリティ面の安心感が決め手だった。
さまざまなツールがある中から、サイレコを選んでいただいた決め手を教えてください。
サイレコは、当社が求めていたスペックを十分に備えた理想的なシステムでした。具体的には、他の人事システムとの連携がスムーズにできること、タレントマネジメントを見据えたデータ収集が可能なこと、そして直感的に操作しやすいことなどです。
一方で、一部の人事業務はアウトソーシングしていたため社会保険手続きなどの過剰なスペックは不要でした。その点サイレコはスペックをカスタマイズできるので有難かったです。
また、我々はセキュリティ認証サービスを提供している企業ということもあり、サイレコがクラウドサービスの情報セキュリティ規格に準拠している組織を認証する「ISMSクラウドセキュリティ認証(ISO/IEC 27017)」を受けていることも決め手でした。リスクマネジメントやコーポレートガバナンスを強化されている点は、導入を決めるうえで安心材料となりました。
直感的に操作しやすく効果をすぐに実感できた。
サイレコ運用を開始してから、どのような効果を感じていらっしゃいますか。
人事担当者の煩雑な定型業務を自動化することができ、データ連携の際のヒューマンエラーが減りました。また、社員にとってもどこに何があるかが明確になり、わざわざ人事に問い合わせる手間が省けたようです。
以前は、ひとつ身上変更する度に「誰が担当者ですか?」という問い合わせから始まり、手続きに時間がかかっていました。それが今は、人事情報に関することならサイレコを開けば分かるという共通認識ができ、時間や手間が省けました。人事担当者にとっても、社員にとってもメリットが大きいです。
ここまでメリットを感じることができているのは、サイレコの分かりやすい操作性にあると思います。マニュアルを見なくても画面を見ながら直感的に操作でき、管理項目名を自分たちの好きなように変えられるため、誰にとっても使いやすいシステムになっています。おかげで社内展開もスムーズにできました。
人事担当者にとって、一番楽になったと感じるのはどういった時でしょうか。
新入社員の情報登録がとても楽になりました。当社では毎月新入社員を迎えているのですが、ワークフロー機能で必要情報を入力してもらえれば、自動的に情報収集できるのでとても助かっています。
こうした社員や入社予定の方とのやりとりに、これまで週に1~2時間割いていたことを考えると、貴重な時間が捻出できたと思います。
情報の付加価値を高めてタレントマネジメントに活用していく。
最後に、今後のSGSジャパン様の目標、展望などを教えてください。
今回、分散していた情報をサイレコに一元化したことで、社員にとっては利便性の向上、人事担当者にとっては効率性や情報の正確性が向上しました。
今後は他のシステムとの連携を進めて、より情報の付加価値を高めていきたいと思います。タレントマネジメントや個人の成長意欲をサポートしてくれるような情報、経営戦略の意思決定に貢献できるような情報を、サイレコを使って蓄積していきたいです。